テストシステム


1.システム構成

CD再生機  ESOTERIC P-70vu
DAコンバータ  ESOTERIC D-70vu
クロックジェネレータ  ESOTERIC G-0s
PCトランスポート  組立PC
(サウンドカード:Lynx/L22、ケーブル:専用DOCTORV/XLR)

ターンテーブル YAMAHA GT-2000(フォノケーブルはDOCTORV/RCAへ改)
カートリッジ Ortofon MC30W
フォノイコ  LUXMAN E-03
チューナー  KENWOOD L-02T
カセットテープ  AKAI GX-R99
(電源はすべて3Pインレット化、MASTERV使用)

プリアンプ  Accuphase C-2800
チャンネルデバイダー  Accuphase F-25V
パワーアンプ Accuphase P-7000 x 2 (Hi、Lo)
スピーカー  JBL4344 + Pioneer PT-R7
(バイアンプ・バイワイヤリング使用+スーパーツィーター)

ケーブル:
Inter Connect Cable :
DOCTORV/XLR x 5
DOCTORV/RCA x 4
DOCTOR_DigitalV/XLR x 2 (DualAES)
DOCTOR_DigitalV/BNC x 2 (clock)

Power Cable : MASTERV x 16
Speaker Cable : CONDUCTORV x 3

ルーム: 横4m x 縦7m x 高2.4m


2.音質・サウンドステージ

・後方展開サウンドステージ

青枠は前後、上下、左右に音像が定位する視覚的位置から、便宜的に立方体イメージの絵になっていますが、 音場が立方体なのではなく、スピーカーより上方天井越えあたりに左右、前後に音像が立体的に定位する三次元 をイメージしたものです。
前後奥行の深さはあくまでもリスニングポイントからの音像定位位置の視覚的イメージで、ホールの余韻などの 感覚イメージはもっと深いと思います。
また左右の広がりは、ジャズ、ロックなどの音源がステレオイメージに明確に分かれているものは、比較的壁を はみ出て外に定位するものが多いですが、クラシックのソナタや室内弦楽などは壁あたりくらいまで部屋一杯の 広がりです。録音の取り方とミキシング等ソースの特質によるのだろうと思います。相対的に左右の前に定位す る楽器が壁の外にはみ出ると両サイドが少し前へ出てくる印象です。左右の奥に定位する主に高域パートの楽器 は、天井四隅の奥上方へ突き抜ける感じです。
低域はウーハーの位置からスピーカー上方あたりスピーカーの内側前へと押し出るピラミッド底辺にくるものや 、ウッドベースの定位の高さが天井付近に位置する場合もあります。
上下の高さはスピーカー上方から天井越えを中・高域帯のメインステージとして、ボーカルの高さが概ね天井付 近、その他の楽器やサブの音源が上下左右、前後の奥へと展開します。

ソースによっていろいろ、これらの音像定位が構成する音場が平均的にスピーカー後方1mくらいを音像の前面 とした図のような後方展開音場ステージ。
音量を上げるほど全体的に音像は前へ、下げるほど奥へ相対差はありますが、スピーカーより前へ音像が定位す ることはなく、スピーカーは目前に黙りこくって突っ立っている、その後ろに三次元的に天井、壁の存在を意識 せずパノラマのように林立して定位する、そんなイメージです。

通常のリスニングポイントよりの距離は、スピーカーまで4.5〜5m、最前面音像までの距離感が5.5〜6 mくらい。
ちょうどリスニング位置を観客席として段上のステージの上で生演奏しているようなサウンドステージが展開さ れます。
CDに限らず、PC、アナログ、チューナー、テープラインからの再生でもチューナー再生の厚みがやや薄めく らい、他はほぼ同様です。

装置の存在を意識することなく、音楽のジャンルは問わず、ジャズでもクラシックでもオールマイティ。ジャズ やロックはもちろん、バイオリン再生、オーケストラも得意です。

※今の環境ではサウンドステージがルーム能力をオーバーしており、理想的には左右1mづつ広く天井高さが3 m以上、スピーカーをあと1mくらい前へ出してリスニング後ろのスペースが1mくらい広い、約24畳あれば ステージがちょうど部屋一杯くらいでベストかなと思います。


・自然な音質

実在感、実体感のある自然体の音質・音色。
結局行き着くところは、低域がどうの高域がどうの、レンジや解像度、密度とか情報量とか、音の粒立、分離が どうのスピード感がどうの、鮮度や明瞭性、静寂性、S/N云々、、オーディオ的・分析的評価は卒業して意味 がなくなり、それらを超越した向こうにあるソースの品質、音楽評価だけになる。

要するに、
@前後上下左右に広がる音場の3D空間容積(サウンドステージ)が拡大し、音像質が緻密に立体的になってい く。 (情報損失が少ない)
Aストレスの少ない高S/Nな自然な音=限りなくライブに近い音・音楽になって行く。(歪みが少ない)
B音楽の生命感や躍動感、エネルギー感のあるサウンドになって行く。(実在感、音楽性に優れる)
これらの音質向上の普遍的進展を極めた自然な音質、これをNatural_Pure(自然美)な音質=属性 の少ない普遍的な音質と称して、音・音楽の完成度の高さが芸術の高峰へと昇り詰める、高次元な音質。



3.接続フロー

機器構成は、往年の古い機器を除きアキュフェーズのアンプ類とエソテリックのCDラインはケーブル開発目的 で順次導入したもので、ケーブルの品質がわかりやすい、酷使してもメンテナンスが心強いので国産のそれなり の実力機としたのでした。

ケーブル開発用のテストシステムとして構成していますので、ケーブルとメイン機器だけでそれ以外の機器、 アクセサリー類は一切使っていません。電源ラインは普通の4個口タップx4系統を通常の家庭用100Vへそ のまま壁コン挿しです。



セッティングのポイントとしてはグランドのまとめ方で以下のような処置をしています。

@電源ケーブルを介したシステム内グランドループを排除
 図のように4系統の4個口タップ、及び2個口の壁コンセントに挿す電源ケーブルは1つだけ3P、
 他は電源ケーブル内でダミーで浮かせて2P仕様にしています。
A筐体間グランド電位差を同レベルにしシステム内グランドの均一化
 各機器の筐体をアース線で繋いでいます。(インコネが繋がっている機器間、パネル裏のネジからネジへ)
Bシステム内で浮いているグランドをなくす
 例えばタップのグランド、コンセントグランドはどれか一つの3P電源ケーブルのグランドを通じて
 システム側と同一レベルにします。


詳細は以下ご参考。

・・・


電源ラインまわりについては、日本の電源事情はCOLD側が電力会社のほうで接地された2P(HOT/CO LD)での供給であり、3Pの電源コード、コンセントを使うメリットは差込がぐらつきにくい、コンセントの 材質の選択幅がもてる、それだけである。むしろ2個口、4個口の同一コンセントに複数挿したときのループの 悪要因のほうが大きい。
オーディオ機器のアースの目的は音質アースであって、どこに繋がっているかわからない洗濯機やエアコンの安 全アースと源を同一にする分電盤のアースや、壁コンセントから延々と何mもアース線を引き回してもほとんど 意味がない。システム直下近傍に機器のシャーシーから1点のみ最短で大地アースするのが本来であるが、一般 の環境では現実的でないことが多い。それ以前にシステム内グランドの基準電位を均一にすることのほうが重要 である。

1.アースループをなくす。
電源ユニットやタップのコンセント、壁コンセントにアースの両端通じた複数の3P電源ケーブルを刺す場合、 一つのみ3Pとし他は2P状態にする。(タップ/壁コン側で工夫する、あるいは変換アダプターで2Pにする など。) 2コ口、4コ口のタップや電源トランスのコンセント、壁コンセントは通常中でグランドが一体にな っているので、電源ラインのグランドとインコネのグランドが閉ループを作り、グランドノイズループすること が多い。
・・・電源ケーブルのシールドやコンセントプラグ・金具の接触抵抗が電源のグランド周りには必ずあるので、 そこに筐体間電位差を解消する微小ノイズの流れや、電源の誘導ノイズがグランドを回ると電位差が生じ、その 電位差がさらに流れを加速しインコネのグランドを通り音質悪化の要因となる。システムの純度、精度が高いほ ど一定品質以上では影響がある。3Pのコンセント、電源ケーブルの大きな落とし穴である。エージングが、終 わりに近づくにつれてグランドの通りも良くなり馴染んだ頃に最終音質に影響が出てくる。

2.筐体間グランド電位差をなくす。
筐体に溜まるノイズ電位を各機器のシャーシーのネジからアース線(線抵抗の少ない銅又は銀の単線)を渡らし 、均一にする。筐体間アースの渡り線は、例えば構成がCDトランスポート〜DAC〜プリ〜パワーの場合は、 渡り線アースも同様にCDトランスポート〜DAC〜プリ〜パワーの間をインコネが繋がっている機器間で渡ら す。
(インコネが直接繋がっていない機器間を繋ぐと、例えばCDトランスポート〜プリ、CDトランスポート〜パ ワーなど中間の機器をとばして渡らすとループができるので要注意。)
・・・電源ケーブル経由のアースループは回避したとしても筐体間クランド電位差は残っている。インコネを接 続することによってインコネのグランド経由で解消されるように見えても、インコネは内部シグナルグランドで 厳密には筐体のフレームグランドと微妙に電気的に距離があり完全ではない。また、メーカーによって内部のシ グナルグランドと外部のフレームグランドの電気的距離が異なる。インコネのグランドを通じて解消するという ことは、筐体グランドノイズをインコネ内を通過させることになるので音質に影響する。
従って、筐体間のグランドノイズレベルの流れは、通電性の良い線でインコネの外で均一にするのがベターとい うことである。(音楽信号はプラスとマイナスの差分電位なので、ノイズの多い電源ケーブルのグランドループ や筐体間電位差の解消でインコネのシグナルグランドがノイズの通路になると音質に影響する。)
要するに機器のグランド設計と同様に、システム全体を一つの筐体(フレーム)としてグランド管理することと 同じである。

3.システム内にグランドの浮いている筐体、ケーブルのシールド等がないこと。
例えばタップや電源ユニットがある場合。どれか一つは3Pの電源ケーブルを介して、電源ユニット〜壁コンセ ント間のケーブルのシールドやアース線、電源ユニットの筐体グランドがシステム側グランドレベルと通じてい ること。

4.アースは可能なら下流側機器(プリ又はパワーアンプのシャーシー)から一点のみ、システム近傍に大地ア ースする。
できればであって、あえてなくてもよい。要はグランドを均一にするということが重要です。











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